機械式時計とはどんなものか、メリットデメリットなど基礎知識をご紹介いたします。
【機械式時計の特徴】
巻き上げたゼンマイが元に戻ろうとする力を動力源にしており、この動力を使って『てんぷ』と呼ばれる部品が同じ周期で往復回転運動を行います。
この運動により生まれる振動を歯車が伝え、時計の針を動かしている時計が機械式時計です。
この歯車やひげゼンマイなどの駆動装置がまとまったものをムーブメントと呼びます。

【機械式時計の種類】
機械式時計には『自動巻き』と『手巻き』の2種類があります。それぞれにメリットがあるので、生活スタイルに合わせて選びましょう。
【自動巻き】
《メリット》
ムーブメントに設置されたローターと呼ばれる部品が、日常的な腕の動作だけで回転するように設計されているため、着用しているだけでも自動的にゼンマイを巻き上げてくれる方式になってます。
手巻き付きの自動巻きもあり、時計を動かす際、リュウズと呼ばれる時計の横のつまみを回してゼンマイを巻き上げることもできます。日常的な腕の動きだけでは巻き上げ不足になるので、時々手巻きで巻いていただくことをお勧めします。

【手巻き】
《メリット》
自分でリュウズを巻いてゼンマイを巻き上げる方式です。毎日巻く必要がありますが、時計に触れる機会が増えるため愛着を感じやすくなれます。
自動巻きに比べてパーツが少なく厚みを抑えたものが多く、袖口に引っ掛かりにくいため服装に応じて手巻き式を選ぶ方もいるでしょう。
ゼンマイを巻くことが手間と感じない方や、厚みのある時計を使いたくない方にはおすすめです。
【機械式時計のデメリット】
機械式時計は、物理的な力で動いているため、時計のブランドによりますが1日約±20秒ほどの精度に誤差が生まれると言われています。
動力源であるゼンマイの巻き上げがほどき切れていると時計は止まってしまうので、時計を使用しない日が続く場合は、時計が止まっているので再度巻き上げるようになります。
自動巻きは約8時間から10時間着用することで十分巻き上がりますが、デスクワークなど腕の動きが少ない場合は巻き上げがたりない場合があります。
【自動巻きの巻き上げ方】
人差し指を時計の裏蓋とベルトの間に入れて時計を握ると安定するので、時計を水平に持った状態から手首のスナップを使い少し斜め下に動かすと、半円型のローターが回転し、ゼンマイが巻き上がります。30回~40回を目安に巻き上げてください。
【注意】
ムーブメントには磁気帯びしやすい金属が多く使われているため、スマートフォンやPCなどの強い磁気のものの近くに置いてしまうと、磁気帯びにより時計の精度に問題がでてきてしまったりするので置き場所に注意する必要があります。
巻き上げの際、巻きすぎはゼンマイの負担になってしまいます。激しく降ると振動が衝撃になり故障の原因になりますのでご注意ください。
機械式時計の購入を考えている方はぜひ参考にしてみてください。時計のご購入・ご相談はトミタまで。